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『I don’t wanna know』
まさかJunに感情移入する日がくるなんて…。
私の心の声…Junがああなった理屈は分かる。頭では分かる。理解はできる。でも、どうしてもあのときのJunの“感情”が分からない。あの出来事があって、Junがどん底まで落ちてなかなか元に戻れないのは人のさがとしてよく分かる。
分かる。しかしあの後あまりにも倉庫でひとりブルーになっているJunを見ているとどうしても「落ち込みすぎじゃない?だったらもっとなんか…」って言いたくなってしまうよ〜!
“ I don’t wanna know. 知りたくない。
If you’re playing me. お前が俺の知らない所でなにをやってるのか。
Keep it on the low. 隠していてほしい。
’Cause my heart can’t take it anymore. 俺の心がもうこれ以上耐えられないから。
Оh baby,I don’t wanna know. 知りたくない。 ”
知りたいけど知りたくない。本当は知っているけど、このまま目をつぶっていたい―。
この曲=Junの心の声と初めて真剣に向き合う機会をもらったことで、自分の心の声が聞こえた。
理屈だけ偉そうに分かっていて、『男』を勝手に決めつけていて、本当は何もJunのことを分かっていなくて、しかも本音ではJunに対して疑問だらけだったということ。
そうやって「分かっていなかった」という事実だけが分かると、不思議なことに今度は少しずつJunの気持ちが感じられるようになってきたのである。たぶんその「分からない」が身勝手なものだったから、そんな自分が急に恥ずかしくなったのだと思う。だから必死に分かろうとした。半ば強引な感情移入。
だからもう彼に疑問をはさむ余地はない。
私は女だから、本当の男心までは分からないけれど、Junのおかげで女が感じられる範囲で最大のそれは感じられたと思う。女が女として感じるように、男も男として感じるという当たり前のこと。
この曲にはそれがつまっている。
だから、ここ5日間ぐらいはずっとJunが離れない。
Junってこんなに痛かったの?
Junってこんなに切なかったの?
Junってこんなに優しかったの?
Junってこんなに、かっこよかったの?
ずっとつかめなかった、ずっと見えなかった…
人間としてのJun。男としてのJun。
今ならそういうJunが見える。私の中でもJunが他の4人に遅れはしたけどここにきてやっと、生きはじめた。
かといってJunの、世の中の男の気持ちが全て分かったわけじゃない。
分かるわけがない。
別に全てを分かりたくもない(笑)。I don’t wanna know…
そうやってすぐにひねくれたがる私だけど、最後にやっぱり言わせてください。
ごめんねJun。ありがとう。
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箕輪有花子
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vol.6 |
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Every little bit hurts…Every little bit hurts…
私は女だから、女の感情の動きや、行動の裏にある計算や、傷つき方がよく分かる。
AMYがどうしてあぁも可愛くなれないのか。ただ素直になる事がどうしてそんなに困難なのか。
なぜJUNより有利な立場をキープしていたいのか。何を失う事を恐れているのか。
痛いほど伝わってくる。胸の内が自然にイメージ出来る。気付いたら激しく共感している自分がいる。
逆に男の事を理解するのが難しい。言葉として形として分かる事は出来るけど、奥の奥の本音の部分で痛感する事が出来ない。それは努力の問題ではなくて、ただ私が男になった事がないから。
JUNの切なさも、KENの不器用さも、NICKの空回りも、人間としては分かるし、感じている。
でも男としての部分はやっぱり自信を持って理解しているとは言い難い。
何だかんだいって女は女に感情移入するように作られているし、肩を持ちたくなってしまうもの。
だからAMYは我がままだとか激しくて付いていけないという男の意見を耳にすると、それは事実だけど、でもそうじゃないって。とつい心の中でかばってしまう。何で分かってくれないの?と。
AMYが夜一人ベッドの上で膝を抱えて泣いているのが私には見える。
うつむき、溜め息をつきながら心を痛めている。
JUNの顔を思い浮かべて、KENの顔を思い浮かべて。
そして2人を責めているのではなく、自分を責めている。
何で大切に出来ないの?何でいつも傷つけてしまうの?と繰り返し自問自答している。
その辛さを誰にも打ち明けられずに、気付けばまた朝が訪れている。
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女が男の気持ちを理解出来ないのなら、
同じ様に男も女の気持ちを理解出来ないだろう。
永遠に分かり合う事は出来ないかもしれない。
同じ人間でも全く別の生き物。
なのになぜお互いを求め合うの?一緒にいたいと願うの?
本当に一つになれる日は来るの?
今夜もあの子が泣いている。
一人ベッドの上で膝を抱えて声を押し殺して。
「あの子」はAMYかもしれないし、私かもしれないし、
あなたかもしれない。
その切なさを夜の闇が優しく包んでくれる。
Don’t you know every little bit hurts me baby.
やがて新しい一日を連れて来てくれる。 |
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谷田部麻理子
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vol.5 |
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ここにひとつの歌がある。
I swear 僕は誓う
By the moon and the stars in the skies 空の月や星たちに
I swear 僕は誓う
Like the shadow that’s by your side 君の影のように
I’ll be there いつもそばにいる
ただ歌詞を並べてみればこんなにシンプルな言葉なのに、どうして簡単には言えないのだろう。どうして照れくさい。どうしてこの曲を聴くと涙が出る。どうして人は、素直になれない。
こっちを見てよ。わかってほしい。なんでわかってくれないの。
一方的な送信だけが繰り返される、受信する余裕を失った心は、ひとりよがりのナイフのような言葉となって相手に突き刺さる。
おまえこそ。なんでおまえはいつも。自分がやってることわかってんのか。
相手を見つめるあまり、自分の言葉や行動に鈍感になっていく心からは、もはや理性では止められない感情が相手にぶちまけられる。
ふたつの心が傷つけ合ったあとで、はじめてわかる。
自分があのとき本当に言いたかったこと。してあげたかったこと。いつかは胸を張って言いたい言葉。
ひとりになって、相手をじっと見つめてみたときに強烈な後悔と共に襲ってくる、素直な想い。
似た者同士の二人だから、きっとわかってる。
時にくい違い、時に求めているものが手に入らないもどかしさを感じ、時に想いとはうらはらの言葉を投げつけてしまい、時にどんなに一緒にいても相手は自分のことを理解していないのではという疑心暗鬼に駆られながらも、別れたあとのどうしようもない胸の痛みが、本当に必要なものだけを教えてくれているのだということ。
どうして人は素直になれない?
その答えは、人間をかくも複雑に作ってしまった神様にしかわからない。
人は恋愛をすると特に、この自らのやっかいな構造に苦しめられる。
そんなときに聴くこの歌は、眩しすぎるかもしれない。あまりに現実とかけ離れているかもしれない。うんざりするかもしれない。苦しくなるかもしれない。
でも、実は何よりもその言葉を欲している自分が出てくるかもしれない。聴いているときに浮かび上がってくる幸せの情景を見て、自分が今やるべきことがわかってくるかもしれない。そして、幸福はいつでも自分のそばにあったのだと気付き、すぐにでも走り出したくなるかもしれない。
どうか、涙が止まらなくなっても、最後まで聴いてほしい。
この歌は、愛の歌なのだから。 |
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箕輪有花子
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vol.4 |
| (Dance Battle) |
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“You wanna battle with me?”
本気になった男同士の戦いは、誰も止める事が出来ない。
“You wanna battle with me?”
本人さえも自分をコントロールする事が出来ない。
“You wanna battle with me?”
目の前にいる敵を倒すまで。自分の足元に平伏すまで。
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男には逃げられない戦いがある。引けない相手がいる。
こいつを許せない。ではなく、こいつに負ける自分を許せない。
賭けるものは己のプライド。身一つで挑む戦い。
煮えたぎる興奮感は一触即発状態。
一瞬たりとも気は抜けない。攻める以外の道はない。
KenとJun。全く正反対の男達が出会い、その瞬間お互いの中に本能的、動物的感覚が働く。そいつの瞳の奥の色、そいつがかもし出す空気。このままただすれ違うだけにはいかない。
俺と戦いてぇのか?
…俺と戦えよ。かかってこいよ!!!
エネルギーで勝負?技で勝負?勢いで勝負?…違う。
これは魂と魂のぶつかり合いだ。全身全霊の戦いだ。
今この瞬間のために、全ての感覚を研ぎ澄ます。
本気の戦い…その後に生まれるものはただの怒り?憎しみ?
…それとも…
二人の男は、その場に居合わせる仲間達は何を見る事になるのだろう?
人は何のために戦うのか?答えは探すものじゃなく、自ずと見つかるのかもしれない。
“You wanna battle with me?” |
谷田部麻理子
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vol.3 |
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思わず溜息が出てしまう。赤いドレスを身にまとった1人の女。ブルーのシャツを着た1人の男。運命の出逢い。夜の開放感から自由になった身体をそれぞれの形で音楽にあずけて、現実さえ忘れようとする男と女たち。夜の魔力。すれ違う恋人同士。たった一つ何かが変わっていたら、引き合う事のなかった赤の他人。
運命は最初から決まっているの?人は初めて出逢った日をどうして忘れられないんだろう?Junの回想で、あの夜のCLUBに切り替わる。
Amyはそれまでどんな恋愛をしてきたんだろう?自分の彼氏が自分以外の女を見つめている悔しさ、空しさ、苛立ち。捨てられる位なら捨ててやる。 …やっぱりこの人じゃなかった。私を本気で愛してくれる人は…。どこにもいないのかもしれない。
Junはどんな気持ちでAmyとAmyの彼氏を見ていたんだろう?今まで落ちない女はいなかった。声をかければどんな女でも付いてくる。でも、この娘は今まで遊んできた女と何か違う。たやすく声をかける事はできない。だけど、こんな男より俺の方が絶対に幸せにしてやれる。してやれるのに…。
どんなにバカにしてたって、笑ってたって、あきらめたフリしてたって、愛されたい気持ちはごまかしきれない。人間だから。自分ひとりでは不完全すぎて生きてはいけないから。本当はみんな愛が欲しいだけ。本物の愛をまだ知らないJunとAmyが出逢い、この夜から2人は始まる。
“The Lady In Red”. 世界中に溢れる恋人たちの始まりの日。人はどれだけそこから愛を育てていけるんだろう? |
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谷田部麻理子
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vol.2 |
「どこ行きゃいいんだよっ?!!」
My life is brilliant. My life is brilliant.
My love is pure. I saw an angel…
そのメロディーが流れる度、胸が苦しくなる。しめつけられる。
いつも怒りの感情をムキ出しにしているKENの心の傷。
いつも強がっているAMYの隠し切れない弱さ。
いつもかっこいいはずのJUNの余裕のない孤独感。
1人1人の行き場のない、形もない苦しさ。切なさ。
人は本当は1人で、1人になった時、本当の自分と、本当の気持ちと向き合わされて、自分が弱いと知る。
周りを遠ざけるのは…恐いから。
強いフリをするのは…恐いから。
本気にならないのは…恐いから。
人に心を見せないのは…恐いから。
壁を作るのは…恐いから。
もがくのは、愛が欲しいから。
愛したい。愛されたい。愛を信じたい。
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「いつまで強がって生きてくつもり?」
あんたもじゃん。あんたもあんたもあんたも、みんな、みんな強がっている。崩れ落ちそうに弱い本当の心。みんな病んでる。みんな寂しい。
You’re beautiful. You’re beautiful.
You’re beautiful. It’s true…
‘Cause I’ll never be with you…
もう1人ではいられない。心は誰を求めてる?
何で人間をもっと素直な生き物に造らなかったの?
神様、許し許される事は愛ですか? |
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谷田部麻理子
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vol.1 |
過去の苦しみや痛みと戦い、優しい人間になる。
そうなりたかった。でも、あの頃の彼女にはそんな余裕1ミリもなかった。
彼女の名前は…Amy.
人には思い出すには辛すぎる過去がある。全ての人間がそうであるとは言わないけれど、少なくともこのガラスの心を持った小さな女の子には、ある。
彼女の心も体もバラバラにしてしまうような、黒い影。必死に目を覆っても、耳を塞いでも、体を縮こまらせても、逃げられない。
まるで破裂寸前の風船みたいに危なっかしいのは、常に逃げなければバラバラにされてしまうものに追われているから。
純白の心に、殴りつけられるように刻み込まれた深い傷。血は止まっても、一生残る跡。
I’m a survivor
私は生き残る
I’m not gonna give up
絶対諦めない
I’m not gonna stop
立ち止まらない
I’m gonna work harder
どんなことがあっても突き進む
もう傷つくなんてごめんだ。
Junが他の女の子と仲良くしてようが、倉庫のみんなが私に呆れようが、傷つくもんか。
倉庫を思わず飛び出してしまったAmy.
はちきれんばかりの思いを抱え、走るように歩く。いつもと変わらないはずの街並みにうごめく、一つの黒い影。古傷の痛みを耐えるのに必死で周りなんて目に入らない。
そして痛みに耐えながら彼女はこう思っただろう。
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あいつらのせいだ。
負けてたまるか。
I’m a survivor
だって私はサバイバーだから
I’m gonna make it
必ず果たしてみせる
I will SURVIVE
生き残ってやる
Keep on SURVIVING
生き残り続けてみせる
彼女に苦しみや痛みを優しさに変える術を、誰も教えてくれなかった。
イジメられ、イジメ返すしか方法はなかった。
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しかし、そんな彼女も倉庫の仲間達と出会い、変わる。深いものは“憎しみ”や“妬み”だけではないのだと教えられる。
Amyに、「それって“愛”なんじゃないの?」ってきいても、「分かんない、そうなの?」なんて返されてしまいそうだけれど…
間違いない。彼女が感じているそれは、愛なんだ。
おばあちゃんになって、孫にお話を聞かせる年になっても忘れないもの。
もう人を蹴落として、ただ見返す為だけに生き残る必要はない。 |
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伊藤詠美
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